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オーバークロック入門 [エッセー]

最近、鳥越は、オーバークロックという言葉をよく耳にする。パソコンの自作をしている人達の中では、ある意味当たり前にように使われている言葉のようである。

もちろん、クロックというのは、CPUの動作速度を表している単位であることは、鳥越もわかっている。PentiumIII 800MHzといえば、そこそこ早いCPUであることであることも何となくわかる。

しかし、このクロックをオーバーするとは、どういうことか鳥越には理解できなかった。

一応、いっておくと、オーバークロックというのは、本来、CPUが対応しているクロック数を上回るクロックでCPUを動かすことである。

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.NET de モデリング(3) [.NET]

オジサンとパソコンとの格闘 [エッセー]

こないだ、僕は、出張で3日ほど会社を留守にしました。会社にいるときは目の前にパソコンがあって、こいつは、いつでも、インターネットの窓口の役割を果たしてくれます。

しかし、この3日間の出張によって、僕は、インターネットから隔離されてしまいました。今はやりのモバイルパソコンも持っていません。人間慣れというのは怖いものです。インターネットに触れることができない、ということが、何となく不安なんですね。

でも、そんな不安気な僕をよそに、その辺を歩いてるオジサンとか、買い物帰りのオバチャンとかは、インターネットと何の関わりのない世界で、何不自由なく暮らしているんですね。ちょっと妙な気分です。

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パソコン購入のアドバイス [エッセー]

「ちょっとぉ、あんた、私、パソコン買おうと思うんだけど、どれがいいか、教えてちょうだい。わたしゃぁ、さっぱりわからないよ」

「え?私は、店員じゃないんですけど」

鳥越は、そう答えようとしたが、その答えは、彼女の言葉にうち消されてしまった。

「最近、パソコン、パソコンと周りの人がいうから、パソコンやらないと、時代についていけないような気がするでしょ。いくら、中年のオバさんだからってね、一応、時代にはついていきたいからね。これからの時代は、パソコンできなきゃ、ダメよね。やっぱり」

休日の午後のできごとだった。鳥越は、市内のパソコンショップにいた。別に買いたいものがあったわけではない。単なる時間つぶしだ。最近、鳥越は時間を持て余すとパソコンショップによく出かける。

今日も、行きつけのパソコンショップに出かけ、新製品のパソコンをいくつか眺めていた。 その時、鳥越はいきなり中年の女性から声をかけられたのである。

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化け化け [エッセー]

今回も電子メールネタです。

Received: from [133.149.xx.xxx] by ma.ouzak.xx.jp with SMTP(1.38.193.4/16.2) id AA00378; 22 Apr 1998 18:04:47 +0900
Date: 19 Apr 1998 18:04:47 +0900
Return-Path: <mishima@kaisya.xx.jp>
From: mishima shinfuji <mishima@kaisya.xx.jp>
To: nagamatsu@ouzak.xx.jp
Subject: 例の件の原稿
Mime-Version: 1.0
Content-Transfer-Encoding: 7bit
X-Mailer: Mucky! ver 1.23

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電子メールでアポとり [エッセー]


最近、電子メールを使って仕事する、って機会が増えてきました(注:1998年に書いたエッセーです)。僕のところでも、ここ2年で、すっかり定着してきたみたいです。確かに、通信コスト削減という観点からすれば、いいことなんですけどね。電話代も節約できるし、そういえば、最近FAXもあまり使わなくなったなぁ。
でも、何でもかんでも電子メールっていうのも困ったもんです。

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宛先は正確に~メールで失う職場の信頼~ [エッセー]


人間、社会の波にもまれていると、どうしても嫌な奴ってのはいるものです。学生のうちは、嫌な奴ならつきあわなければ、いいんですが、仕事では嫌な奴とも顔を突き合せなければならない状況が多々あるもんです。


永松さんの会社の喫茶室で、秋に結婚を控えた平井クンと永松さんが談話中です。

「永松さん、キンピラ商事の御坊さんってどう思います?」

「どうって?まぁ、くせのあるやつだよな。俺は、1回一緒に仕事したけど、もうやだね。やつとは」

「僕、今度の契約、担当が御坊さんなんですよ。噂では、神経質で細かいこと、くどくどうるさいらしいじゃないですか。」

「まぁな。俺も結構泣かされたよ。夜11時頃、至急連絡してくれって、会社に電話かけてくるんだぜ。たまたま、残業で残ってたやつが、自宅に電話かけてきてさ、『御坊さんって方から何度も電話かけてくるんです』ってな。しょうがないから、会社まですっとんでって、電話したら、たいした用でもないんだよな。明日でもいいでしょ、そんなことって怒鳴ってやったけどな」

「あ~あ、憂鬱だなぁ、僕」

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パソコンのできる人 [エッセー]

「さて、どんな人がやってくるんでしょうかね」 平井は、永松に聞いた。
会社の会議室。

永松と平井は、これからやってくる何人かを心待ちにしていた。机の上にはパソコンが一台置いてある。

「うん。確かに、どんなやつが来るか楽しみだよな」

と永松は言い、コーヒーをすすった。

そして、しばらくすると、会議室のドアが開いた。

「失礼しま~す」
最初の来客は、髪を茶色に染め、手や足にジャラジャラと色々なものをぶら下げた今風の若い女の子だった。 かろうじて顔は黒くなかった。

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つなぐ男 [エッセー]

呼び鈴を押す登米理川君の指先は震えていた。

登米理川君は、会社からバスで15分位離れた町のあるアパートの1室の玄関前にいた。今は平日の昼間。したがって、勤務時間中なのだ。彼は、ある任務を果たすため、ここにいた。

震える指先で呼び鈴を押す。
ピンポ~ン

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検索の達人 [エッセー]

鳥越部長の勤務する会社は、中規模都市の市街地にある。本社は東京にあり、その支社に彼は勤めている。

彼の会社では、社員ひとりひとりにパソコンが配布され、電子メールアドレスも与えられている。今の世の中では、当たり前のことではある。

6月になると、本社で研修を終えた新入社員が支社に配属されてくる。今年は、景気が悪いせいか、鳥越のいる支社に配属されたのは1名だけであった。

そして、その1名は、鳥越の部に配属されることになった。

登米理川(とめりかわ)君。若干22歳のフレッシュマンだ。

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